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手技療法 Archive
勉強会レポート その1
- 2010-02-19 (金)
- モナコで乾杯!UNITE-project | 手技療法 | 東洋医学

第1回目となる勉強会。
『 受講した人が現場で役立つ ( 実践できた ) 』 を実感する事を
ミッションに掲げ、どうすればそれが実現できるか? 試しながら進行したいと思い
ペース配分や日数などもまだ手探り状態なので、初回は広く募集せず
クローズドセミナーとしました。
開催するにあたり、自分が今まで参加した勉強会でどう思ったか?
振り返ってみると 『 役立つ・不満 』 のどちらかしかありません。
そこで、” 教える事 “ の本質とはなんなのか?
まずそこを明確にしようと思いました。
経験不足を補うために、いろんな本を参考にしてみています。
今回の目的 『 参加者が満足する勉強会 』 に自分が一番しっくりくるのが
「 教え方のルール 」 という書籍。 そこに ” 教える事の本質 ” とは
① 「 自分ができること 」 を 「 相手にもできるようになってもらうこと 」
② 最終的には自力でできるよう 「 自立してもらうこと 」
とあります。 UNITEとしてもネームバリューもない小さなグループですし
今後参加頂いた先生方と一緒に、グループでネット集客など
展開したい目論みもあり、参加者に 「 スキルアップしてもらうことが必須 」
そこでどうすれば 「 スキルアップできるか?」 が課題です。
どの企業でもこうした 『 人材育成 』 という観点で頭を悩ます事が多いらしく
巷にはコーチング論やティーチング論など ・・・ 色々読んでみましたが
自分が参考にしたのが 「 インフルエンサーたちの伝えて動かす技術 」
そこに “ もっともだ ” と思う一説がありました。
それは人が行動を変化させる条件には
① 「 価値がある 」 ② 「 自分にもできそう 」 と思った時だけだそうです。
一番簡潔だし自分でもそう思う。
なのでこの2点を盛込みながら勉強会を進めたら、良い結果を得る事が
できると思い、こんな取り組みを行ってみる事にしてみた。
■ 『 参加者に目的をより明確にして頂く事 』
勉強会の目的が腰下肢痛の鑑別診断と治療法を習得することですが
それだけでなく、このスキルを習得した暁に ” 自分がどう変わっているか ”
イメージできる事が重要なんだと思います。
例えば 『 売り上げが何%上がってます 』 なんてイメージできたほうが
より具体的ですし、もしイメージできない場合は ” 何の為に習得するのか ”
本人がフォーカスしきれていない事を認識させるお手伝いも必要なのかと思います。

■ 『 自分でしか踏めないゴール 』
これは勉強会の趣旨と反してしまうかもしれませんが、目標設定して頂いたら
そこに向かって努力が必要という事です。 解りやすく時間の短縮を図れるよう
スキルアップする事がこちらが提供するソリューションとなりますが
習得するのは本人。 そこでこんな例え話を前もってさせて頂きました。
何かノウハウを見聞きした時、 『 約20%の人がそれを実行し、その中の
20%が継続してスキルを習得する人 』 つまり100人中4人しか望んだ
スキルに到達しづらいという事実。 こういうデータがある事も知って頂いた上で
勉強会に取り組んで頂く事も必要なんじゃないかと思います。
開業成功率0.3%なんていうのが良い例。
手技療法の習得もスポーツと一緒! 練習しないとうまくはなりません。

■ 『 ロールプレーイングの徹底 』
今回ちからを入れようと思っているのが、患者さんのエスコートから問診・テスト
保険請求への承諾というロールプレーイング。初日で椎間関節性腰痛を
扱ったので、現場で実例に沿った形式でスキルを習得していきます。
接骨院の問題でよく耳にするのが、患者さんに対し説明不足にも関らず
何部位も請求して問題になったりする事がありますが、これは悪意もあるが
施術者がインフォームドコンセントできないことによる要因が大きいと思う。
特に整形外科などで勤務する資格者はDrの診断の基なので尚更問診に
慣れていない。
そこで実際の流れを全てお見せして、参加者に 『 こうすれば良いんだ 』
と思ってもらう事が 『 自分もできる 』 自信に繋がっていく。それから
受講者同士で患者さん・施術者役に分かれロールプレーイングを重ねる事で
患者さん・施術者の立場から気が付く事をフィードバックしてもらう。
実際、相手の立場になるからこそ気が付く事って沢山あります。
いわゆるムンテラと言われる説明能力ですが、挨拶や笑顔ひとつとっても
コミュニケーションって簡単ではないですし、これに技術がともなうことが
患者さん・治療院にとって winの関係 になると思います。

■ 『 ミッシングパート ( 不足した部分の穴埋め ) 』
ロールプレーイングで、「 うまく行かなかった部分はどこなのか?」
そこを意識できれば、それが次に行う自分の重要行動となります。
” 何が良くなかった ” を漠然としたままでは、本人が現場で恥を
かいた時に 「 自分にはできない 」 という挫折感というか
プレッシャーになってしまう。 またここから目を背け、現実逃避
したがる人もいますが、それが人間の弱い部分なのかも知れません。
またそう思ってしまう傾向の人が最近は多いとの意見も聞きますが
それをなんとかするのがこういう勉強会なんだと思います。
専門学校卒業してなにもできない状態でほっぽり出され
「 あなたは資格者 」 ですから卒後は自己責任で・・・
なんて困ってる方も少なからずいるんじゃないでしょうか?

それが現実です。 だから一生懸命やるより他ありません。
おいらもこうした企画で ” 教える・伝える ” という事にどうしたら
スキルアップできるか試行錯誤の中、一生懸命取り組んで頂いてる
参加者の皆さんから本音でフィードバック頂く事がUNITEの成果だと思います。
良い・悪いの成果を気にしすぎたら萎縮してしまいそうですが
「 昔の自分だったら絶対受けたい勉強会 」 まずはそこを目指す事が
今の最良の方法と思い前に進んで行きたい。
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手技開発ミーティング⑦
- 2010-01-26 (火)
- モナコで乾杯!UNITE-project | 手技療法

『 チャートで理解する腰下肢痛の鑑別診断と治療法 』
今回のミーティングでようやく全ての手技が完成した。
・ 「 椎間関節性腰痛 」 急性・慢性
・ 「 筋筋膜性腰痛 」 急性・慢性
( 起立筋・腰部多裂筋・大腰筋・腰方形筋・深部外旋筋 )
・ 「 梨状筋症候群 」
・ 「 大腿神経 / 外側大腿皮神経痛 」
・ 「 仙腸関節疾患 」 急性・慢性
・ 「 股関節疾患 」
・ 「 すべり症・分離症 」
・ 「 姿勢性腰痛 」
・ 「 椎間板ヘルニア 」
・ 「 脊柱管狭窄症 」
・ 「 変形性脊椎症 」
これらの疾患に対して全て手技で対応できるように、あえて各症状毎に
パターン化を試みてきました。
何故こんな事をしたかというと 『 わかりやすさ 』 の追求です。
ほんとは症状やその人を考慮して、自分で即座に組み立てながら施術を
こなせるのが理想的だと思いますが、それはある程度経験値がある施術者。
自分を含めてほとんどの方は 『鑑別診断 』 含め、そこに辿りつくまでが
大変で、苦労している所だと思ったからです。
そこでまず各症状毎に手技を体系化し習得することで、この症状は
『 どこをどう調整してるのか?』 そういう分析力と判断力を養って貰えば
と思った次第です。 細分化することで目的が明確になることもある。

そして実際患者さんに接した時、ある程度 鑑別診断 ができれば
迷わず症状に対してアプローチ ( 施術 ) してみることができる。
なんだかんだ言っても、実際施術しなければ、経験値の蓄積も
『 上手くいった・いかない 』 というフィードバックも出てきません。
そして最終的に腰痛という括りで患者さんに対応した時、個別に習得した
手技のパターンから 『 こうすれば効くのでは?』 という推測や応用、
発想力を段階を踏んで身につけていく。
それがオイラのような凡人には最良の方法ではないかと思ったからです。
しっかし、えらい時間のかったプロジェクトでした・・・。。
ほんと長かった! ・・・ 臨床で追試を重ねてくれたメンバーには
ほんとに感謝してます。
ミーティング後にお疲れビールを呑みながら、メンバーから一言。
『 もうあんまりバージョンアップしないでくれと 』 本音がポロリ。
わかりますその気持。
それ相応の結果を求めるとなると、何度も作り直す事になっちゃって
迷惑かけたね・・・。 簡単にできたら苦労しないのにね~。
手技療法と言っても色々あります。やってみて思ったのが
ゼロから手技療法を考案した人は凄い! 手技療法に関らず
なんだってどの分野や商品なんかもそうですが開発している人は
とんでもなく大変ですね。
今回自分が手がけてみた手技というのは組み合わせの妙。
何でも模倣から始まると言いますが、色々な手技の良い所を取り入れ
『 それをどう使うか?』 に工夫を凝らしたものです。

それでも自分にとっては、幼少期の砂場や泥遊びで何かを作ってみた感覚
というか、与えられる事や習う事にいつのまにか慣れてしまった自分自身に
大きなスキルアップのチャレンジだったと思う。

今後は更に有用なものとする為、勉強会という形でこの技術を共有する場を
作りたい。 今回既に数名の方が勉強会に参加してくれる運びとなったので
まずはここで 『 役立つ・役立たない 』 がはっきりすると思います。
こちらで勉強会をレポートしていきます。
また、今回から参加してくれるメンバーからもフィードバックは頂けるだろうし
関った人に 『 役立つ手技 』 として行くのがこれからの課題。
それがグループとしての価値を生む事に繋がると思ってます。
治療家同士の相互扶助という発想で始めたUNITEというグループ。
メンバー同士に役立つコミュニティ作りがこれからの目標。
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「 ほぐしテクニック 」 @ UNITE勉強会レポート1
- 2009-11-28 (土)
- モナコで乾杯!UNITE-project | 凝りって何だ? | 手技療法 | 日記 | 東洋医学

UNITEとして、初の勉強会をさせて頂いたのでご報告。
この企画は 「15分という短い時間内 」 で如何に効率良く、質の高い
「 ほぐし 」 を提供して、効果と患者さんの満足度向上を狙った ” 現場に即した ”
勉強会が狙いです。 テーマは 「 かゆーい所に手が届く 」 です。

今回参加下さった方は柔道整復師さんの方々。
皆さん整形外科・整骨院での経験があるので、短い時間での施術は経験済み。
だからこそ、内容の濃さに驚きを隠せません。
はじまってすぐ自分の武器になると判断してくれたようでした。

講義の目的は、手順や圧の入れ方のポイントもそうですが、関連部位と症状の
関係など適切なトークを交えて、患者さんとのおしゃべりも楽しめること!
写真では、緊張性頭痛と後頭神経痛の症状の鑑別や、眼の疲れ奥の痛みなど
大後頭神経三叉神経症候群なんかを例に出しながら、患者さんとの会話に
役立てて貰おうとおしゃべりしながら進めていきます。
「 お疲れですね~、凝ってますね~ 」 は誰でも言えますよね。
そこから如何に会話を広げる姿勢が私達には必要だと思っての事です。
症状なんて説明して貰った事がない! そうおっしゃる患者さんって割と多いです。
そういう部分が差別化になっていくんだと思います。

お互いに何度もやりあいっこして、率直な意見を遠慮なく述べ合う!
そしてどうすればできるか考え、それから練習の繰り返し。
WHAT(何) ⇒ HOW(工夫) ⇒ DO(実行) ⇒ CHECK(評価)
これを何度も繰り返して、驚くべきスピードで技術を習得していった皆さん。
これは勉強会をやってほんとに良かったと思えた瞬間でした。
参加しても ” この技術使えね~ “ なんて思われたら悲しすぎます・・・

勉強会用にこちらのブログで 「 凝りって何?」 を連載してましたので、
編集しなおしてテキストと一緒に配らせて頂きました。
理屈のほうもきちんと理解して頂たかったものですから。

テクニックの山場は ” 推拿のような肘の使い方 “ これができるとほんとに疲れない。
1日10何人もやるには、疲れずスマートな施術が必要ですよね。
普段やったことがないような動きに、ちょっと戸惑いながらも
慣れればその便利さに手放せない技術となるはずです。

最後はみごと 「 15分でクリア!」
嬉しい感想をいただけました。
” 実際、整形外科で勤めるも治療にあたってなんとなくやっていたが
一連の流れや、どこを効かせるか症状に合わせて詳しく説明して下さり、
大変勉強になりました。 これで基礎というのが驚きです。
さっそく明日から現場で使います “
参加頂まして、ほんとうにありがとうございました!
短い時間で、大きな満足感。 高い技術を安く提供!
これからの差別化だと思います。
2名以上で日曜(1時~6時)に開催してます。
お気軽に参加下さい。
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⑥ ストレスと反射

さて、今まで5回に渡って ” 凝りって何だ?” という事を自分なりに
まとめてみました。 説明するのって難しいですね。
① 凝りと体の歪み
② 痛みの役割
③ 慢性痛や凝りの要因
④ 反射の影響
⑤ 筋肉の柔軟性と反射
最後に、心の見地からも 「 ストレスが反射を促進 」 させる
この事を知って貰えたら、治療の幅も広がると思います。
自律神経という有名な言葉がございますが、( 交感神経・副交感神経 )
この2つの神経を総じて自律神経と呼び、簡単に言うと興奮とリラックスを
シーソーの関係のようにつかさどっている神経です。
交感神経は全身の皮膚、血管・汗腺・立毛筋・内臓などに分布し、
恐怖でビックリした時やイライラしている状態で、体の緊張を優位にさせる
方向で働いている神経。
過剰に働けば、全身が力んだり・冷や汗をかいたり・酷ければ毛も逆立す。
そんな時は心拍数や血圧も上昇して逆に内蔵へ運ぶ血液量は低下します。
100M走直前の緊張状態といった感じでしょうか!
一方、副交感神経は交感神経と逆の働きをします。
リラックス状態で優位となり、食事をしっかり消化・吸収するために内臓の働きを
活発にさせて内臓の血流を増加させる。食後に眠くなるのはこのためです。
さて皆さんに質問です。
凝りや痛みがある状況を思い出してみて下さい。
なんか 「 イライラ 」 していたり、気分が 「 悶々 」 としていませんか?
こういう状況下は交感神経優位な状態で、体に過剰な力みが感じてとれます。
その交感神経と 「 慢性の凝り・痛み 」 には密接な関係がある。
具合の悪い患者さんや、痛みに悩む患者さん。心の状態が体に影響する
典型的な例ですので、施術者は生理学的に理解しておくべきです。
少しだけ交感神経について解説してみます。
交感神経というのは脊柱の椎間孔から出てきますが、脊柱の両側に沿って
存在する交感神経幹 ( 交感神経節が数珠状につらなる ) を寄り道して、
そこから全身の皮膚や血管などに向かって分布していきます。


そして、話しが随分前に戻ってしまいますが、組織に損傷や
筋硬結 ( スパズム ) が発生した時には ” 患部 “ から痛みの情報を脳に伝える
神経がありました。AδとC線維です。
AδやC線維などの 『 感覚神経 』 は脊髄の後根 ( 入力 ) から求心性に
情報を送り、脊髄の前根 ( 出力 ) からは筋肉を動かす為に遠心性に
『 運動神経 』 へ情報を伝えています。
凝りや慢性痛の要因に、 「 組織損傷や筋硬結による痛みの情報 」が
脊髄から脳へ送られる一方、 「 反射も起こっている 」 と何度も説明を試みて
きましたが、実は慢性痛の要因にはこの交感神経とも密接な関りがあり、
脳や脊髄から 「 交感神経 」 を亢進させている事がポイントになります。
交感神経が亢進するとどうなるか?
ずばり 「 血管を縮めろ 」 という反射が促進される事です。
するとあることが起こります。
下の模式図を見てみてください。
赤 = 感覚神経
緑 = 運動神経
青 = 交感神経

痛みが起こった事で、自律神経 ( 交感神経 ) が血管を収縮させ、
それに伴って更なる循環不良が形成されてることが見て取れます。
交感神経によって血管が収縮すれば、更に筋肉には栄養が行き
届かなくなり、また発痛物質を発生させてしまう悪循環。
その情報を又C線維が、また新たな 『 痛み 』 として伝えている事が
おわかりになると思います。
組織の修復 ( 炎症 ) はとっくに終わっているのに、交感神経が過剰な
状態にあると、患部が再び ” うずいたり “ 、反射によって筋収縮と虚血状態を
繰り返し、C線維が ” 組織がいつまでも損傷しているかのよう “ に
ずっと勘違いの情報を送り続けている事が慢性痛の要因です。
慢性痛とは、こういう状態に陥った事を言ってるんですね。
もう明らかな炎症がないのにC線維や自律神経がいつまでも働き続けている状態。
だからいつまでも痛みがあると感じる。
こうしてみると ” 慢性の凝りや痛み ” には 「心の状態」 も関与していることが
みえてきます。
良く治療のこつは、” 患者さんを笑顔にする事 ” なんて言われてますが
生理学的にみるとこういう理由もあるからです。
ですからなるべく相手に負担の少ない施術や、リラックスさせる為の環境作り
エスコートも大事なんですね。 なかなか思ったようにはできないですが・・・。
今回、” 凝りってなんだ? ” を自分なりにまとめてみて
改めて私自身気が付く事も多く勉強になりました。
臨床家の方は、” だったらどうやって慢性痛や筋肉を緩めんるんだ!” と、
そっちの方が知りたい事だと思います。
そのあたりをこれから予定している勉強会で共有していきたいなと思ってます。
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