肝気鬱結


肝が気を 疏泄 ( 行き渡らせる ) する事ができなくなって、
肝気が鬱滞するためにおこります。
要因は、主に七情 ( 感情 ) の乱れによる情志の抑鬱。
突然の精神刺激 ( ショック・ストレス ) や
他の病邪が侵入して肝が乱されることによって起こります。

 臨床症状


・ 胸脇や少腹の脹悶や竄痛 ( 痛みが動く )
・ 胸悶してため息をつきたがる・情志が抑鬱して怒りっぽくなる。
・ 咽部梅核気 ( のどが詰まった感じ )・頚部癭瘤 ( 甲状腺腫 )
  腹部癥塊 ( シコリ ) ができることも。
・ 女性では乳房が張って痛み、生理が重く酷ければ生理不順~無月経。
・ 情緒面ではノイローゼや更年期障害など。

 考察


肝気が鬱結すると疏泄作用が低下し気の流れが悪くなります。
これを気滞 ( 気が滞る ) と言いますが、気滞によって肝経絡上に
症状があらわれ、乳房や少腹に脹悶疼痛・竄痛などが
認められるようになります。

また、肝の疏泄作用には情緒も調節する働きがあり、
気が鬱結すれば経気は流れないので、条達 ( 気を体の隅ずみまで巡らす )や
柔順 ( なめらかしなやかで柔らかい )といった
肝の性質自体も低下することになり、長期に渡ると情緒も抑鬱されて
イライラ怒りっぽくなります。

そして気が鬱すると体内で ( 水毒 ) が生じやすくなります。
痰が肝気の気逆に伴って経脈を上行し咽頭に固まれば梅核気。
頚部に凝集すれば癭瘤 ( 甲状腺腫 ) といった症状が出ます。
気滞が血に波及して、衝脈・任脈に影響すれば月経不順や
生理痛となります。
気滞が進行し気滞血瘀となればお腹で血が徐々に固まり、
癥塊 ( シコリ ) となります。

 治療原則 : 【 疏肝理気解鬱 】


【 舌脈 】     舌質淡・苔薄白 / 脈弦
【 処方穴 】   期門・内関・陽陵泉・足三里・三陰交・太衝

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