■ 臨床症状
便血・尿血・肌衂 ( 血が毛穴から泌み出るもの ) ・歯衂
あるいは女性の月経過多や崩漏など。
必ず食少や便溏・神疲乏力・少気懶言・顔色が悪いなどの症状を伴う。
■ 考察
脾気が虧虚になって、血液を統摂 ( 制御 ) できなくなった証候。
久病による脾虚・あるいは労倦で脾を傷めたなどによって発生することが多い。
脾不統血証は、脾気虚証に出血が伴うことを診断基準とする。
脾には血液を統摂する機能があり、脾気が虧虚になると統血できなくなって、
血が脈外へ溢れてさまざまな出血が起きる。
例えば胃腸に溢れれば便血となる。膀胱に溢れれば尿血となる。
皮下に溢れれば陰斑 ( はっきりしない斑紋 ) となる。
血が毛孔から泌み出れば、肌衂である。
脾虚のため統血できなければ、衝脈と任脈が固められないので、
女性では月経過多ひどければ崩漏となる。
こうした出血の症状だけでなく、 脾気虧虚の証候も加わります。
例えば運化が健全に行われなければ、食が少なくなって便溏となる。
中気が不足すれば、神疲乏力(元気がなくて力がない)、少気や懶言となる。
出血を繰り返せば、営血も虚し肌膚が栄養できなくなるので、顔色が悪くなる。
【 舌脈 】 舌淡・苔白 / 脈細弱
【 治療原則 】 益気摂血
【 処方穴 】 膈兪・脾兪・中脘・血海・足三里・隠白
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