30代も半ばを越えてくると、軽い運動を行っただけでも
「 筋肉痛になってしまった!」 と体力の低下を嘆く人がいます。
かくいう私もその1人。
でもこれ実は運動量の問題ではなく、筋肉の柔軟性にも問題があるようです。
どうして軽い運動をしただけなのに筋肉痛を起こしてしまうのか?
柔軟性の低下した筋肉が無理に伸ばされて
組織破壊を起こし易くなっているからです。
若い時は体も柔軟で、筋肉も伸び縮みに対して柔軟性を持ってますが
悲しいかな、年齢を重ねると徐々に筋肉も硬くなり、伸び縮みに対して
対応力が衰えます。 だからちょっとしたことでも無理に筋肉が伸ばされて
組織破壊を起こしやすくなる。
するとどうなるでしょうか?
もう皆さん反射が促進される事がわかりますね!
軽い運動で筋肉痛になるのはこのような原因からで、運動量ではなく
筋肉の柔軟性にも問題があるようです。
でも、お年寄りの患者さんからお話を伺ったりしますと、お医者さんから
「 筋力をつけなさい!」 と指導され、無理な腹筋や大腿四頭筋を
鍛えるような運動をされている方がいらっしゃいます。
ですが無理な運動をしたら余計に筋肉を傷めてしまうのではないか?
反射を起こさないように、柔軟性を取り戻す事のほうがよっぽど大切だと
思うのですが・・・治療のポイントもこの辺にありそうです。
最高の医学は 『 予防 』 と称されますが、慢性の凝りや痛みが出る前に
筋肉の柔軟性を維持する。 それが何よりです。
よく腰痛や肩凝りの酷い患者さんを触診すると、筋肉の内部にコリコリと
硬いものを感じる事があり、コリコリを圧迫すると痛みが誘発されたりする。
こうした解りやすいコリコリというのは組織の修復が一部不完全に終了した
ものと考えられていて、専門用語で 筋硬結 ( きんこうけつ ) や
策状硬結 ( さくじょうこうけつ ) なんて呼び方をされています。
この筋硬結というのは急にできるものではありません。
何年もかけて徐々に出来てきたものです。そして筋硬結を起こした部分
というのは、壊れた細胞と正常な細胞が入り混じった状態にあって、
かたーい部分というのは筋線維の一部が異常収縮を起こした状態です。
筋硬結の出来る原因としてはいろんな可能性がありますが、若い時に
部活やクラブ活動などで筋肉を傷めるほどのオーバーワークを行ったり
間違えた運動方法などで筋繊維を壊すような事をしていると
「 反射の悪循環 」 を起こしやすい。
このように反射の影響により筋肉が 「 縮もう縮もう 」 とする状態を
スパズム ( 攣縮 ) と言います。肩こりや腰痛部位というのは筋肉が
スパズムを起こし、過度に収縮して硬くなっているので局所的に
循環不良が発生しやすく圧迫 ( 揉んだり・叩いたり ) されると痛む。
なぜなら、筋肉は動かすと酸素や栄養を消費します。
つまり筋細胞中に新たな物質交換が必要となりますが、循環不良があると
筋細胞は栄養や酸素を受けたり老廃物を排泄する事ができません。
すると細胞はダメージを受けます。
ダメージを受けた細胞からは痛みの物質 ( 発痛物質 ) が放出されます。
するとまたまた反射が促進されて・・・この悪循環が繰り返される。
また、筋肉の硬化が少ない人は、揉まれても 「 痛い・くすぐったい 」 と
感じるのに対し、硬化の強い人はスパズムが慢性化しているので
「 効かない・もっと強く!」 と、かなり強い刺激を与えないと気持ち良さを
感じることができません。
良くマッサージ慣れしてしまった方に多く、施術者泣かせの患者さん。
でもこれって本当に効果あると思いますか?
マッサージや指圧で唯強く圧せば良いと思っている施術者もいるようですが
こういう的外れな治療は、度を越えると組織の破壊を起こしかねません。
そうなると筋肉に反射の悪循環を起こしてしまいます。
これでは根本的な凝りや痛みの解消どころか、反射を促進させているような
ものです。 こういう治療では症状は改善できないと思ったほうが良いでしょう。
次回は、「 ストレスも反射に影響する 」 を掘下げてみます。
11月 9th, 2009
⑤ 筋肉の柔軟性と反射
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